血尿の原因 : 6年前の避妊手術

2016年11月01日 16:20

入院中は膀胱にカテーテルを挿入し、
血尿の経過を見るとともに、
弱くなった膀胱を休ませる治療が施されました。
20161030-16.jpg

加えて、止血剤を投薬したり、
やめたりして変化を見ながら
朝、昼、晩と1日に3回の診察。

尿道に出来た傷口にはティーツリーオイルを塗って治療。

備忘録として書き留めますので、長くなります。
ご興味ない方はまた次回。
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10月24日 入院2日目

主治医から電話がきました。
血尿がなかなか止まらない状況と、
膀胱の位置異常についての説明でした。

スーの膀胱は通常より骨盤側に
ぐっと押しやられていて、
その関係で尿道が湾曲し、
内視鏡を入れることが出来ずにいました。

20161030-13.jpg
この事実は半年前に
血尿が始まった時から確認されていることですが
その原因は不明のままでした。

この位置異常を主治医はずっと気にかけていて、
触診した感じでは、膀胱の癒着が疑われる、と。

1度開腹手術をすると、
程度の差こそあれ臓器の「癒着」という現象はありうるもので
しかしながら、その大半は問題はなく過ごせるそうです。

手術の刺激・炎症に対して体が反応し、
臓器同士が線維のようなものでくっついてしまうとか。

避妊手術後に、切除した組織の残りが
他の臓器と癒着するケースが
見られることがあるとのことでした。

症例としては非常に稀で、
まして血尿を引き起こすほどの癒着は例になく、
とはいえ
診断開腹という乱暴なこともできない、と。
つまり、なんです。

尿道の傷からの血尿だと思っていたところに
「 膀胱の癒着 」という新たな可能性。

そして
触診の結果だけでは、手術をするにたる
エビデンスとはなりえず
で。この先どうするの?
という新たな疑問。

とりあえず先生方に検査を進めてもらい
決めていただくしかなく、電話を切ります。

2日経過し・・・

10月27日 入院5日目

当初聞いていた「最低3日入院」の場合、
この日が退院日にあたります。

私が幼稚園行事で夕方まで
手が開かなかったので、旦那様に確認を依頼しました。

その日は、状況に大きな変化が起きた1日でした。

これまでエコーでは見られなかった突起物が
膀胱内に出来始めていて、それが急速な速さで
大きくなってきていたこと。

20161030-10.jpg
後に見せてもらったエコー写真。

赤い湾曲部分が突起物。
この日、獣医では新たな硬性鏡内視鏡を
取り寄せてくれていて、
それにより湾曲した尿道を通り
膀胱内まで確認することができたこと。

突起物の正体は
過形成かポリープか腫瘍かは不明ながら、
放置しておくと周辺組織が弱くなり
膀胱に穴が開く可能性があるので
いずれにしても早急な摘出が必要。

つまりは、
開腹手術が必要と判断するにたる
十分なエビデンスが現れたわけであります。

20161030-8.jpg

手術は主治医( 外科 )、内科医、腫瘍外科医の
3人チームで行われるとのことで
とりあえず、
手術が必要な状況になったことを了承し
翌日、説明を直接聞いた後、
手術予定となりました。

旦那様からそれを聞いた際、

やっとエコーで確認できる大きさになった程度の腫瘍らしきものが
半年も前から血尿を引き起こすなんてことがあるのか?とか

そもそも膀胱の癒着問題はどうなった?とか

っていうか、免疫介在性の出血の可能性とかとか

何か、ほかの可能性はどうなった?とかとか

これまで聞きためたことが
頭の中をぐるぐるかけめぐり
沢山の疑問もありつつも
『 とりあえず、明日直接、聞こう・・ 』
疑問点を整理し、書きためるに留まりました。

ところが。

その夜に自体が急変します。
主治医は、手術のために地方出張中でした。
20161030-6.jpg

尿カテーテルから血尿ではなく、
血液そのものが流れ出始めたとのこと。

緊急連絡をうけた主治医が
夜中になってしまうものの、東京に戻った後、
手術をする旨を伝えたところ
夜中まで待っていたら輸血なども必要となり、合併症など
新たなリスクが発症する恐れがあるので
すぐにでも手術が必要な状況です、と。

現場の判断を信頼し、
内科医、腫瘍外科医による緊急手術の運びとなりました。

そして、急激に大きくなり始めた突起物摘出のための
手術が行われました。

そして、神様のおぼしめしでしょうか。

急きょ必要となった、この手術により
半年間、悩まされ続けた血尿の原因が解明したのです。

結論から書きますと
避妊手術の後、
子宮頸管の切断面が膀胱に癒着したことが
血尿の原因でした。

つまり、
避妊手術が原因だった、ということなのです。

避妊は6年前の話なので、
癒着は以前からあったはずなのですが
加齢とともに、膀胱の筋組織の耐久力が衰え、
それにともない血管が破たんし血尿に至ったと。

エコーで確認された突起物は、
癒着部分が膀胱内に突き出し始めた癒着箇所でした。

そして、
主治医の触診と勘は正しかったと。
( 時々驚くほどのゴッドハンド )
お腹を開いてみると、こんな感じだったそうです。

20161030-12.jpg

卵巣、子宮を切除した子宮頸管の切断面が
膀胱と癒着。
さらには、尿道も湾曲した状態で子宮頸管と癒着。

ちなみに、スーの避妊方法は一般的なものでした。

昨今は『 縫合糸肉芽腫 』の発症リスクをなくすため
電気メス(血管シーリングシステム)などを用いた
手術方法も浸透しているようですが

スーは、卵巣・子宮を摘出し
子宮頸管を縫合糸で結紮( 結ぶ )する避妊方法でした。
20161030-14.jpg

一般的な手術方法ながら、スーは切断面が膀胱に癒着し
日に日に悪化する血尿を引き起こす原因となったのでした。

組織検査をしても、癒着体質というわけでもなく
推測の域は出ないようですが腹腔が狭い犬種ゆえの
ことではないか、という考察となったようです。

ごく稀な症例とはいえ、癒着のリスクをさけるため
電気メスで止血の時間を短縮し、その時間で
切断面を外側の組織でしっかり丸め込んで縫うべき、
20161030-15.jpg
と言った説明もあったり。

スーのような血尿を招くほどの癒着を引き起こすことは
専門医などに聞いても例はなく、そのために
原因特定に半年もかかってしまったことを
何度も謝罪されました。

あくまで主治医からの説明であり
私は獣医師ではないので、このあたりの真偽のほどは
判断しかねる点、ご了承ください。

長い半年でしたが、
検査では原因究明にいきづまり
疑わしき点があるも、
診断開腹するにはリスクが高く、
そんな時に入院中に、
開腹すべき別の理由が現れ。

20161030-18.jpg

時間はかかりましたが、
病気ではなく「 外科的要因 」だったので
『 この手術で、血尿も収まるとおもいます 』と聞いた時には
本当にほっとしました。

一生続くのか・・と心配だったので。

20161030-20.jpg
↑写真のとおり、尿カテーテルはまだ抜けませんが
血尿はとまっているとのことで、尿の色も黄色くなっています。

開腹し、癒着部分の膀胱も縫っていますので
早々に退院とはいかないようですが、経過は良好とのことで
あわせてほっとしています。

20161030-5.jpg

色々ありましたが、
熱心に診察にあたってくださった先生方にも感謝していますし

何より、この半年間、スーも違和感や痛みもあっただろうに、
よく頑張ってくれたな、と。

20161030-2.jpg

スーの隣のケージには、偶然ですが
お友達の愛犬が入院しています。

お友達が、愛犬お見舞いのたびに、
スーの様子も伝えてくれました。

なかなか面会に行けない我が家としては、本当にありがたいです。

長い入院が相当こたえているらしいことは
その様子からわかり、治療の目途がたった今となっては
早く連れ帰りたい、という気持ちがムクムクとわいています。

入院しているあの子たちが、
2匹そろって1日でも早くお家に帰って
それぞれ家族みんなで過ごせる日が来ることを願いつつ

おしまい。

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コメント

  1. のむのむ | URL | -

    こんにちは!
    2回目のコメント投稿です。
    スーちゃん、本当に痛々しいです。
    我が家のウィペット(ビーという名前の女の子です)もスーちゃんのように小さいタイプのウィペットで、全身ブリンドルです。
    ビーは12月で11歳になりますが、先月に避妊手術をしたところです。
    初めての外泊で、初手術、とても心配しました。
    スーちゃんは、入院期間も長いご様子で、ご心配はどれほどかとお察しします。
    スーちゃんの病院てのケージの中のクリクリしたお目々にも、胸が痛みます。
    どうか、スーちゃんが一日も早く元気になりますよう、心からお祈り申し上げます。

  2. なみお | URL | uszzu23E

    ドキドキしながら読みました。治療の目処がたったのこと、本当に安心しました。
    まさか避妊手術に原因があったなんて思いもしませんでした。
    我が家のささ美も避妊手術の際に、他の子より膀胱が下にあるということで、膀胱炎になりやすく、2回ほど膀胱炎になっていて、ひと事で無くって。。
    ワンコも人間も健康が一番。スーちゃん早くお家に帰ってこれますように❗️❗️

  3. kazoo | URL | -

    Re:

    ◼︎のむのむさま

    11歳で初の手術!初の入院!
    それは、さぞご心配だったことと思います。
    元気な顔が見れるまで、落ち着かないですよね。

    スーのご心配ありがとうございます。
    経過は順調みたいで、早ければ週末には帰れる…かも。
    帰れるといいな、といったところです。

    急激に寒くなったので、明日、ラグやコートを持って面会に行く予定ですが、どんな反応させるのかな…とちょっとドキドキしてます^_^;

    お腹を切るというのは、やはり大変なことなんだと痛感しました。これからの寒い季節、びーちゃんもぬくぬくと、そして、元気に冬をお過ごしくださいませ。

  4. kazoo | URL | -

    Re:

    ◼︎なみおさま

    ささ美ちゃんも膀胱が下気味に!
    尿道も短く菌が入りやすいとか言われましたか?

    スーは、尿道が湾曲して癒着していたので、尿道が短めになってしまっているようです。今後、それも改善されるといいのですが。

    主治医は当初、膀胱が下にあるので骨盤との接触も疑ったようですが、結果癒着だったと。腹腔が狭い犬種に、他には見られない症状が出ることがあるので注意深くみましょう、と言われました。

    膀胱は繰り返すことも多いので心配ですよね。ささ美ちゃんも、この先、元気で過ごせるように願ってます!

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